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toshi1979のブログ

介護業界で働いています。音楽とスポーツと食べることが好きです。

via NewsPicks; 介護職はドラマのように絶望的なのかという問いについて

NewsPicksのコメント欄で"もっと自由な ピッカーを"さんから、ご指名を受けました。NPにはプロピッカーをはじめ、介護で活躍されるピッカーの皆さんが少なくないと思いますが、僭越ながらコメントを記します。

※NewsPicksでコメントを書いていたら、余裕で1000文字オーバーしていたのでブログにてレスします。

newspicks.com

まずは、上のNewsPicksの記事を読んでいただければ、と。

ニュース元は↓こちら↓。

www.j-cast.com

【コメントの前提:そもそもこのドラマを見たことがない】

まずはじめに正直に告白しますが、私、このドラマを見たことがありません。
自慢ではないですが、月9なんてこの20年近く見ていません。従って、このドラマで介護がどのように描かれているかわからないので、ニュース元のJ-CASTニュースで記されている情報のみで、これからのコメントを書きます。

【論点1:日本介護福祉士会の意見書提出をどう考えるか?】

まず当該の日本介護福祉士会フジテレビジョンへの意見書が法人ホームページに掲載されているので、各自読んでいただければと思います。 

『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』に対する意見 (公益社団法人 日本介護福祉士会

https://www.jaccw-carewel.net/jaccw_info_file/topics/416/ikensyo.pdf

意見書を読んで、皆さんはどう思われましたでしょうか?

僕は業界団体として至極真っ当な主張だと思いました。今の現状認識を鑑みながら、的確に訴えるべきポイントをしっかり押さえていて、正直、なかなかバランスよく良くまとまっている文章だと感じます。

意見書は現在もそうだし、将来はますます介護に従事する人々は足らなくなる。そういった状況下において、学生など若い世代や介護職の中心となる女性が主な視聴者層と想定される月9ドラマは非常に影響力があるのだから、介護の描かれ方には極力配慮をお願いしたいという内容です。
僕も介護事業者の経営者の一員なので、この仕事には誇りもあるし、なにより一緒に働いてくれる従業員を守らなければならない。だから、介護福祉士会が意見書を出したことについては、まずは賛意を示したいと思います。

【論点2:本当は介護の仕事って、ドラマのように過酷な労働条件じゃないの!?】

たぶんコメント欄を通じて、多くの方々が疑問に思っているのがここだと思います。つまり、『でもドラマの内容って現実の一端を描いているのでは?』という指摘。これについては、僕はこう考えます。

確かに一部の事業者ではそうかもしれない。でも、本当に優良な事業者もある。介護の仕事をするのであれば、情報を集め、自分の目で確かめて、志のある優秀な経営者とスタッフが在籍している事業者を選び、働くべきだ。

昨年4月の介護保険法改正によって、介護事業者は経営力の優劣によって"勝ち組"と"負け組”の二極化がより明確になってきています。

例えば、給与水準について。この記事で出ている『手取り14万円』というと給与支給額は月17万円ほどですが、じゃあ、勝ち組の事業者の介護職の手取りはやはり月14万なのかといったら、大部分の事業者ではそんなことはないと思います。

手前味噌ですが、私が在籍する弊社は現在1,400名近い従業員がいて、そのほとんどが現場のスタッフです。弊社では新卒や中途未経験でも基本給+職務手当で20万円は越えます。そこに年2回の賞与や年次の昇給とベースアップがあります。

確かに他の業界には介護よりも高収入の仕事は多くあると思いますので、決して胸を張れる環境ではないのは理解していますが、例えば若い一人暮らしや夫婦共働きの世帯が生活できない収入かというと、力がある事業者で働けばそんなことはないと言えます。

【最後に:働きやすさと働き甲斐のある職場環境】

とはいえ、これからの来る時代に備えて、介護職の質量を上げていくには、給与水準を増やしていくことだけでは不十分なのです。実際に弊社の現場スタッフの退職理由を調べていくと、実際は給与の低さはそれほど多くはなく、むしろ組織の弱さから来る人間関係が目立ちます。
例えば、管理職のマネジメント能力であったり、先輩スタッフの後輩へのコーチングなどでカバーできる要素が多く、報酬や福利厚生から働き甲斐に手厚くシフトする必要性を感じています。

 

長文乱文で失礼しました。
皆さま、良い週末をお過ごしください。