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toshi1979のブログ

介護業界で働いています。音楽とスポーツと食べることが好きです。

【実食】パンダエクスプレスに行ってきた!

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ちょっと前の話なんですが、ラゾーナ川崎に『この世界の片隅に』を見に行ったついでに、ふと思い出して地下1階のフードコートに行ってきました。

お目当ては、先月オープンしたパンダエクスプレス (PANDA EXPRESS)。

パンダエクスプレス(Panda Express)はアメリカ風中華料理を提供するファミリーレストランのチェーン店。アメリカ合衆国ではもっとも多い中華料理レストランチェーンのひとつ。 

パンダエクスプレス - Wikipedia

日本ではラーメン『一風堂』で有名な力の源カンパニーが共同運営しています。

株式会社力の源カンパニー|新着情報|【PRESS RELEASE】「PANDA EXPRESS」 2016年11月25日(金)オープン! 日本 1 号店は「ラゾーナ川崎」に決定

僕とパンダエクスプレスの思い出

NewsPicksでも書いたのですけれど、以前、アメリカで学生生活を送っていた時、このパンダエクスプレスには、いろいろとお世話になりました。僕だけではなく、アメリカに住んだことがある日本人の方はほとんど利用したことがあるんじゃないのでしょうか。

このブログを読まれている方にパンダエクスプレスのファンや関係者の方々がいないことを祈りますが、正直に書くとパンダエクスプレスに行く動機は料理のクオリティではありません。

あえて言うならば、松屋に行って定食を食べる感じでしょうか。本来、牛丼屋の松屋になぜ我々は焼肉定食や鶏と白菜のクリームシチュー定食を食べに行くのかというと、その時はお金を持ち合わせていないとか、時間がないので駅の近くで手短に食べたいとかいろんな理由があると思います。でも、当たり前ですが、焼肉は焼肉屋で食った方がうまいし、家族で作ったクリームシチューの方が松屋の店内で食べるよりも心温まるに決まっています。でも、それでも食べに行く理由は、松屋のターゲットであるサラリーマン、独身男にとって、どこかで焼肉やクリームシチューを食べた満足感や体験を気持ちが欲しているからでしょう。松屋は、定食でそのあたりの心情を上手く汲み取っていますね。

でもね。昔、アメリカに住み始めた頃は、僕はこのパンダエクスプレスにだいぶ救われたんです。当たり前だけど、みんな英語を話していて、早口で、テレビのコメディを見ていても何が面白いのか理解できない。電話の掛け方や出方もよく分からないし、買い物に行くのに自動車がないと不便で、ソーシャルセキュリティナンバーのような身分証明できるものがないとお酒を買ったり飲みにいけない。生活をしていく上で当たり前だったことが、一切勝手がわからなくなると、いろいろとストレスを感じていきます。

そうなると、何か中華っぽい食べ物をおかずにご飯と焼きそばをお箸で食べられるパンダエクスプレスの存在って凄くありがたいんです。もちろん生活に慣れていくと、徐々に食べ物もレパートリーが増えていくのだけれど、それだって、日本のように食べ物が充実しているわけではないから、時折パンダエクスプレスに足を運んでしまう。

昔、巨人に鹿取義隆という終盤に試合展開が苦しくなったら、マウンドに上げれば大体何とかしてくれるピッチャーがいましたけれども、パンダエクスプレスもそんな感じ。とりあえず何も思いつかなかったら食べておけば、何とか最低限ご飯食べた気にはなる。そんな思い出の食べ物なんです。

実際に店に行ってみた

だから、今回の日本進出といっても内心は複雑で、嬉しい反面、過去の綺麗な思い出を上書きしたくないなと思っていました。正直、味だけで行ったら、日本の市井の中華料理屋だって充分に安くて美味しいし。だから、実はあまり期待していなかったわけです。

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ラゾーナ川崎のフードコートの中央の一番良いところに、新規開店したパンダエクスプレスはありました。21時前に行きましたが、唯一フードコート内で行列ができていました。

もちろん僕のようなミーハーな人もいるのでしょうが、パンダエクスプレスの「ショッピングモールのフードコート × 気軽な中華」というのは、確実に集客力があると思います。よっぽどのことがない限りは、外れは無さそうな気がするじゃないですか

味は、思ったよりもアメリカのまんまだった。

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オーダーはガラスウインドウの中にあるメインメニューとサイドメニューを組み合わせて、注文します。会社や学校の食堂みたいなカフェテリア形式で注文しながら横に流れていって、レジで注文したセットを受け取ります。

まだオープンしたばかりなので、スタッフは多少手間取っていますが、元気よく初々しさもあり気にはなりません。へえと思ったのが、厨房の中と盛り付け・レジオペレーションにそれぞれアメリカから手伝いに来たと思われるスタッフがいて、鋭い眼光で指示を出し続けていたことです。

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メニューを選んでいたら、僕は嬉しくなってテンションが爆上がりしました。だって、アメリカにいた時とメニュー変わらないんだもの。「オレンジチキン」「ブロッコリービーフ」「チャオメン(炒飯)」「フライドライス」とか、おお、俺の青春時代ではないか!!

思わず、一番大きな”Bigger Plate"(ビッグプレート、3メイン&1サイド)にドリンク付けて頼んだら、1090円。高いよ!パンダエクスプレスなのに!

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こちらが僕が頼んだ”Bigger Plate" 。興奮しすぎて注文したら、肉ばかりで茶色だらけです。ちなみに、4品のはずなのに5品あるように見えますが、それは「チャオメン(炒飯)」と「フライドライス」のハーフ&ハーフにしたからです。気のせいです。

食べてみました。

おおっ!あの頃のパンダエクスプレスの味だ!炒飯や麺のポソポソな食感も、炒め物の妙に甘ったるい感じも、ブロッコリーの芯が硬い感じも、すべてパンダエクスプレスのままだ!

たぶん僕の周りにいた方が見ていたら、こいつは何をこんなに興奮して満面の笑みで食べているのだと気持ち悪がったかもしれませんが、あまりにアメリカのパンダエクスプレスの味がそのままだったので、食べているうちにいろいろと昔のアメリカの学生生活のことを思い出したんですよ。懐かしいなあとシミジミしてしまいました。

冒頭で書きましたが、僕は直前に『この世界の片隅に』を見ていて、心が清らかになったはずなのですけどね。あっという間にパンダエクスプレスに塗り替えられてしまいました。

でも、オペレーションもアメリカのまんまだった。。。

ただですね。かなり気になったことがあって。

あまりにアメリカのパンダエクスプレスをそのまま持ってきているんですね。冷静になって考えてみると、はたして、そんなの僕以外に誰が嬉しいのか、と。

ちなみに1枚上の写真で僕はドリンクを頼んでいますが、中身はペプシです。せっかくなんで、アメリカの流儀で。でも、2枚上のメニューをご確認いただきたいのですが、そもそもドリンクメニューが

ペプシ

ジンジャーエール

セブンアップ

マウンテンデュー

なっちゃん

しかないんです。

実は行列の僕の前には60歳半ばから70歳前後ぐらいのご婦人が並んでいました。もしかしたら遅い晩御飯を食べようと思ったのかもしれません。フードコートは若者や子供連れの家族向けのお店が多いですからね。よくわからない英語のお店だけど、中華だったら外れはないし、とか思ったかもしれません。

一生懸命お店のスタッフがご婦人に説明するのだけれど、メニュー表には「クンパオチキン」とか「スウィート&パンジェントシュリンプ」、「エッグプラントトーフ」としか書いてないし、"なんか難しいわね"とご婦人が呟くと、「茄子と豆腐の炒め物」ですとスタッフが機転を利かして、ようやく注文が進むみたいな感じ。

そして、ドリンクは?と聞かれて、当然のようにご婦人は温かいお茶をくださいと言ったんですが、このお店には、上記の飲み物しかないんです。申し訳なさそうにお茶はありませんと言ったスタッフもご婦人もかわいそうで、思わず僕が近所でお茶を買って差し上げようかと思ってしまいました。あまりにアメリカのサービスを持ってくることにとらわれ過ぎていて、日本向けのオペレーションの調節がなされていないのです。

例えば、僕のいる会社でも国内外で新しいエリアに進出することがあります。 当然、国や地域によって風習や人々の考え方、ホスピタリティの定義、お金を払う適性な価格帯は異なります。その中で、元々のオリジナルをどこまで持ち込んで、どこをローカルに合わせるかは、経営のかなり重要な意思決定だと思っています。そういう意味では、自分にとって、良いケーススタディを間近で見させていただきました。

もちろん、本部サイドのオリジナルを通用させたいという思いもわかりますし、現地法人からしたら、地域が違うのだからこちらに合わせてほしいと思うかもしれません。その意識の擦り合わせが今のところはうまくいっていないんじゃないかと思います。アメリカのパンダエクスプレスが好きな僕は喜ぶけれど、大多数の日本人からすると今の店構えはなかなか近寄りがたいかも。

店の外でスタッフとご婦人のやり取りをじっと見ていた本部のアメリカ人スタッフが、何かを感じ取ってくれたことを期待しつつ、僕はまた足を運びたいと思います。

☆おまけ☆

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ひさしぶりにパンダエクスプレスのフォーチュンクッキー食べました。

これもメイドインカリフォルニアでした。